shinyaの薬膳blog

薬膳をとうして色々な病気予防、改善して健康な体作りをする為のブログです

薬膳を知るポイント 2

五臓六腑

 

五臓六腑にしみいる、と聞いたりもすると思いますが、五臓六腑とは何か?てことですよね

 

五臓とは『肝、心、脾、肺、腎』の事で、六腑は『胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)の事です。

 

五臓と六腑は表と裏の関係で、五臓は栄養を貯蔵して使い、六腑は口から入ったものを仕分けし、栄養を五臓にはに送って、不要なものは体外に排出する働きをします

 

五臓の『肝』とは?

『肝』とは肝臓であり、人の体重の50分の1を占める大きさで、最も大きな臓器であり、『気血』を巡らせ促します。

肝臓の働きは、3つの機能があります

【1】『代謝

【2】『解毒作用』

【3】目が『胆汁の生成・分泌』

 

代謝】について

人間は食べものの栄養素を、そのまま使うことができないので、胃や腸で分解、吸収された栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵し、必要に応じて、それらを分解して、血液を巡り全身の器官や臓器に送り出されます

アルコールの飲み過ぎや、肥満になると、肝臓に脂肪が多く蓄積し肝臓機能の低下の原因になる可能性が出てくるので気を付けたいですね!

 

【解毒作用】について

アルコールや薬剤など、代謝の際に生じた体に有害な物質を、毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄するという解毒作用を持っています。

必要以上にアルコールや薬物を摂取すると肝臓の解毒作用が追い付かず、肝臓に大きな負担をかけてしまい、体が疲れやすくなったり、食事が美味しくなくなったりします。

 

【3】『胆汁の生成・分泌』について

胆汁は肝臓の中で常に分泌されていて、主に脂肪の乳化やタンパク質を分解しやすくする働きがあり、このはたらきによって脂肪は腸から吸収しやすくなり、コレステロールは体外に排出するために必要な物質です。

胆汁の流れが悪くなると、白目や皮膚が黄色くなる黄疸(おうだん)と呼ばれる症状があらわれます。
 

 

五臓の『心』とは

『心』とは心臓の事で全身に血を循環させるポンプです。あと感情や意識を司るので「心」の弱りで動悸や不眠、物忘れなどが起こると考えます。夏は「心」の働きが活発になりますが、行き過ぎると高血圧や心臓病のきっかけになるとされます。

心の状態は顔面および舌に表れ、心の活動の状態が最もはっきりと表面に現れるのが舌なのです。味覚や言語などの生理機能は、心の機能が基礎となっていると考えられて、心の活動の異常は、舌が赤く爛れたり、味覚が変になるなどの症状として現れる

 

五臓の『脾』とは

脾とは脾臓の事ではなく『胃腸』の事で『脾』には食物を消化吸収し、全身に送り届ける役割があります

更にからだの免疫力や体格とも密接な関係を持っています。『脾』の働きが正常でないと、からだに様々な不調をきたします

『脾』働きが悪くなると、食欲が湧かない、何となく消化が悪い、体がだるい、疲れやすいなどさまざまな症状が出てきます。

胃の弱い方は意識して消化がよいもの、温かいものを選ぶようにし、むくみなどが気になる方はトウガン、ハトムギ、小豆などの利尿作用のあるものがお薦めですが、体を冷やす涼性のものが多いのでショウガや唐辛子などの香辛料を一緒に取るとよいでしょう

 

五臓の『肺』とは

『肺』は空気に関連し「気」「水」を調節するところです。粘膜を潤して「水」を補うため肌の保湿も「肺」の役割なのです

肺は呼吸器系だけでなく皮膚、大腸とも関係が深いため、肺が弱ることで咳が出たり、肌が乾燥したり、便秘になったりといった不調をまねくと言われています

 

肺を潤す食材の特徴は「白色」とされており、大根、れんこん、牛乳と他にも色々ありますが、季節や体質、体調に合わせて食材を選んでいきたいですね!

 

五臓の『腎』とは

『腎』とは『腎臓』の事です。腎臓は、血液を濾過(ろか)して老廃物や塩分を尿として体の外へ追い出し、体に必要なものは再吸収して体内に留める働きをしています。

腎臓はエネルギーを蓄え、老化を予防し、美容に働きかけたり、成長や発育を促す、ホルモンバランスを整えるといった働きがあります

 

 

この五つの臓のことを考えて体調、体質にあわせて食材をバランス良く取り入れ、少しでも身体を健康な状態である事を心がけていきたいですね