shinyaの薬膳blog

薬膳をとうして色々な病気予防、改善して健康な体作りをする為のブログです

忘年会シーズンを乗り切る!

二日酔い復活するには

忘年会シーズンになり、午前中仕事にならないまま、気づけば今日の夜も忘年会…

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そんな方にオススメしたのが薬膳的

二日酔い復活テクニック

 

「肝」の機能を高め翌日にお酒を残さず目覚めのいい朝にする

中医学では、二日酔いの状態は過度の飲酒で、解毒を司る臓器「」の機能が低下し、体内に余分な熱が発生している状態と考えられているんです。

 

対策としては、まず、肝の機能を高める食材を取り入れることです。さらに、体内にこもった余分な熱を冷ます食材も取り入れるといいです。

 

冬は身体を冷ますものは不要と説明しましたが、二日酔いのときには話が別なんです。

 

なぜ?と思いますが

 

お酒は、身体に熱を生み出しますので、冷ましてくれる食材がおすすめというわけです!

 

 

二日酔いはなぜおこる?

アルコールは胃や腸を通って肝臓で分解されます。

 

肝臓はアルコールをアルデヒドに分解し、更に酢酸と水に変えて無毒化します。

 

「かけつけ3杯」や「あびるように飲む」と分解の速度が追い付かず、有害なアセトアルデヒドが体内に溢れ出すと悪酔いの原因となります。日本人はアルコールの処理能力が低いのでなおさら悪酔いしやすいのです。

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アセトアルデヒド濃度が0.5mg%以上に達すると頭痛や悪寒、いらだち、吐き気などの症状がでます。

 

更に飲む量が多く、飲み終わる時間が遅ければ、翌日もアルコールが残った状態が続き、二日酔いとなるんです

 

二日酔いは翌朝も頭痛や吐き気などの不快な症状が残っている状態です。

 

現在の研究によるとアセトアルデヒドが直接の原因ではないと考えられ血中のアセトアルデヒド値が低下した時点で二日酔いが生じていることや、

二日酔い状態では成長ホルモンなどの分泌に変化が生じていることから血中カテコールアミン量の上昇によるものだという説があるんです。

 

アルコールが中枢神経系のドーパミンに対して直接作用し、二日酔いの症状がでると考えられています。

 

どちらにしても二日酔いを防ぐ対策が必要です。

 

二日酔い対策

「飲む前」漢方を賢く利用して悪酔いしない!翌日すっきり!


飲む前には、漢方で体の機能を高めておきます。おすすめは解毒作用が高く、酒毒の排出を促す田七(でんしち)にんじんや、肝臓の代謝を高めるウコン、水分代謝を高める五苓散(ごれいさん)。

 

ただし、ウコンは体を冷やすので、女性は常時とらないように気をつけて下さいね!

 

 

「飲み中」肝臓・腎臓・胃腸の働きを高める食材を積極的に摂取して

 

水分代謝を高めて水毒を排出する


「お酒を素早く排出させるには、老廃物排出効果の高い大根やゴボウ、緑豆もやしなどがおすすめですね!

 

また、きのこや海藻類にも、腎臓の働きを高めて、水分を素早く排出させる働きがあります。

 

お酒の中でもビールは水毒を生みやすいので、ビールを飲むときは、特にこれらの食材を意識して食べてみましょう

 

 

カキやシジミでアルコールの分解


お酒を飲むときは、肝臓の働きを高めるカキやシジミなどの2枚貝類を食べましょう。特に、煮出したスープは効果的です。

 

また、みそは胃腸の働きを高めると共に解毒効果があるので、シジミのおみそ汁やカキの土手煮など、みそと組み合わせたメニューは薬効が高まりまよ!

 

胃腸の働きを高めてアルコールからガード


元々日本人は胃腸が弱い体質なので、ビールなどを大量に飲むと、胃腸の機能も低下しがち。消化促進効果のある食材を食べて、胃腸の状態を整え、アルコールから胃腸を守りましょう

 

おすすめは、しょうが、ねぎ、玉ねぎ、梅など。料理に薬味をたっぷりかけるなど工夫してみるのもいいですね!

 

午前中は湯冷ましやお茶をたっぷりと!

 

酒毒や水毒を早く排出するために、午前中は水分をたっぷり取りましょう!

 

おすすめは湯冷ましやお茶。

 

湯冷ましには、胃腸を整えて代謝を高める働きがあります。お茶は全般的に解毒作用がありますが、はと麦や、ハブソウの種子であるハブの組み合わせは特に効果的です

 

お酒というと飲む前と飲んだあとにケアをすれば良いと思っていましたが、飲みの間にもできるケアができるんです!

 

シジミのおみそ汁などは翌日に効果的なイメージでしたが、飲みの間に摂取するのが効果的なので、実践してみましょう!

 

アルコールも薬膳

お酒は「百薬の長」といわれます。

確かにお酒は身体に良いのです!

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ただし、これは飲みすぎなければの話。


薬膳では、「アルコール」と一括りにはせず、
種類ごとに効能が分かれています。

 

ウイスキー

効能:筋肉を伸ばし、血流を促進

適応:心血管疾病

 

紹興酒

効能:経絡を温め、通りを良くする、寒さを取り除く

適応:動悸、感冒抑うつ

 

焼酎

効能:血流の通りを促進

適応:胃腸の冷え、筋の引きつり

 

日本酒

効能:血流を促進し、瘀血を改善  ※瘀血=どろどろ血

適応:血行不良、不眠

 

ビール

効能:元気をつけ血流改善、体内の余分な水分の排泄、食欲不振を改善

適応:食欲不振、消化不良、むくみ

 

ワイン

効能:消化不良を改善し食欲増進、美容、疲労回復

適応:貧血、動脈硬化、食欲不振、不眠

 

すばらしい効能ばかりで、「これだったらもっと飲んだほうが身体に良いんじゃないの?」なんて勝手な解釈はご法度!

 

なんでも適度を心掛けることが肝要です

 

まとめ

忘年会などお酒の場が増える季節ですが、いずれにしてもお酒はほどほどにしたいものですね

 

もし、二日酔いしてしまったら無理には食べず、食べられそうな時は白菜やグレープフルーツもオススメなので、この食材もぜひ取り入れみてくださいね