shinyaの薬膳blog

薬膳をとうして色々な病気予防、改善して健康な体作りをする為のブログです

免疫力をあげて風邪予防対策

風邪は食事で予防!免疫力を高める

 

日に日に気温が低くなるにつれ、気になるのが家族みんなの風邪予防ですよね。

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防寒はもちろんのこと、マスクでのどを守ったり、手洗い・うがいを徹底するなど、しっかり手を打っておきたいところ。

 


日々の食事に薬膳効果のある食材を取り入れるのもおすすめなんです!

 

風邪って実は今がいちばん引きやすい季節

風邪を引かない体を作り、冬を楽しむ!


空気の乾燥が目立ってくる季節は、風邪をひきやすくなる季節でもあります。

 


風邪予防で大切なことは、空気の乾燥によって弱まりがちな「免疫力」を高めることです。

 

乾燥と免疫力の関係って?


私たちの肌は、常に一定の潤いを保っています。


これは「肺」が呼吸するリズムによって毛穴が開閉し、そのタイミングで毛穴から水分がでているから


かさぶたやささくれなどの表皮をはがすと、体からはなれたとたんに固く乾いたものに変わるのはそのためです。

 

中医学(中国で受け継がれている伝統医学)では、こうした体の表の「潤い」と、体の表を覆う「」というエネルギーによって保たれるとされています。


秋の深まりや冬の訪れとともに空気が乾燥すると、これらによる免疫システムが手薄になることから、風邪をひきやすくなるのです。

 

以下のような症状が当てはまる方は、もしかしたら風邪をひきやすい状態かもしれません。

気の不足サイン
  • 息切れしやすい
  • 発声に力がない(声が出にくい)
  • 冷えがち
  • 便秘、下痢しやすい
  • 食が細く、胃もたれしやすい

 

潤い不足サイン
  • 皮膚、のど、鼻に乾燥がある
  • コホコホと乾いたような咳が出る
  • 秋冬になり便秘気味だ

 

風邪をひくのはなぜ?

 

中医学では、「正気(体を守る力)」と「邪気(風邪の原因、ウイルス、細菌など)」がバランスをとっており、「正気」が「邪気」に負けたときに風邪をひくと考えられています。

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人の体を覆う皮毛(皮膚、汗腺、うぶ毛などのこと)には、「衛気(えき)」という“守る気”がいきわたり、「衛気」がバリアになっていて、体に悪い影響を与えるいろいろなものから守っています。

 

この「衛気」と「邪気」のバランスがくずれると風邪をひきやすくなってしまうのです

 

寒暖差にはご注意!「衛気」にしっかり守ってもらいましょう!

 

最初に寒暖差で風邪をひきやすくなるとお話しましたが、

中医学では暖かくなった時は皮毛が開き、急に気温が下がると閉じるのが間に合わずに、外界に対して無防備になってしまうと考えられています。


無防備になった時こそ、「衛気」の出番です。


しっかりと「衛気」が皮毛を覆っていれば風邪をひきにくくなります。

 

実は、「衛気」と深い関わりを持ち、コントロールしているのが「肺」と考えられています。


「衛気」を強くするには肺の機能をよくすることが大切です。肺は潤いを好み乾燥を嫌うため、乾燥していると風邪をひきやすくなります。


また同時に、風邪をひくかひかないかの戦いに「正気」が勝利するように、十分な気を補い、養うことも重要です。

 


肺を潤す&気を補い養う食材

 

風邪予防におすすめの食材は、気を補い、養う「補気」作用を持つ食材や、肺を潤す「潤肺」作用の食材です。

 

  • 百合根
  • ダイコン
  • アーモンド
  • 銀杏
  • 山芋

 

百合根

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ゆりねには、五臓の「肺」を潤いを与え、のどの渇きや咳、肌の乾燥などによいといわれてきました。

 

また心をリラックスさせ、高ぶった気持ちを落ち着かせたり、良い眠りに導いてくれるそうです。熱を冷ます働きがあるため、ほてりや熱っぽいときにもお勧めですよ。

 

咳止めには蜂蜜を、安眠には蓮の実とあわせて

美肌には牛乳をプラスすれば効果バツグン!

 

ただし、百合根は少し身体を冷やすのでお粥などの温かい調理がお勧めです

 

お弁当にも入れれる「百合根の卵焼き」を食材します

https://cookpad.com/recipe/6039408

 

ダイコン

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健胃作用にすぐれ、胃もたれ、嘔吐、お腹のはり、便通などによい食材です。

 

また、粘膜を丈夫にし、免疫力を高めるはたらきがあるので、のどの不快感、咳、口内炎、風邪やインフルエンザの予防、糖尿病の初期に起こるのどの乾きにもいいですよ!

 

栄養学的にも消化酵素のジアスターゼが消化を促進して、胸焼け胃もたれを解消するということはご存知の方も多いと思います。


皮にその働きが多いので、無農薬の大根をお料理するときは皮を剥かずに一物全体でいただいてみてくださいね

 

おかずの小鉢にちょうどいい「ダイコンとにんじん葉の酢の物」を紹介します

https://cookpad.com/recipe/6481241

 

アーモンド

 

乾燥に弱い喉や肺にとって、空気が乾燥しているこの時期の空気は強敵です。また、『空咳が出やすい』という人も増えてきますよね。

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アーモンドには『咳を鎮める』という効能があるので、『持ち歩きに便利で、手軽に食べられるもの』として、おすすめすることがあります。

 

もうひとつ、『骨と筋肉を強くする』という効能も忘れてはいけません

 

また、アーモンドに豊富に含まれる “ビタミンE” には抗酸化作用があるほか、血のめぐりを良くして、

からだに必要な栄養を届ける手助けをしたり、肌のつやを守る働きがあるので、アンチエイジングにオススメの食べ物としても注目されているんです。

 

空せきが出やすい人に「アーモンドミルク&バナナジュース」をオススメしますので紹介しますね!

https://cookpad.com/recipe/1640580

 

銀杏

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銀杏は、肺を温めてくれる効果が期待できることから、漢方では、銀杏は咳止めに効果があると言われ、漢方薬の成分としても利用されているんです。


また、滋養強壮によい食べものとされています。

 

これは、イチョウ特有の成分である「ギンコライド」などによるものなのだとか。


注意することは、中毒物質メチルビリドキシが含まれていて、食べ過ぎると痙攣などの中毒が起きることがあります。


1日10粒程度までにしましょう。


解毒能力が弱い幼児や、薬物治療を受けていて、ビタミンB6欠乏症状を引き起こす可能性があると注意されている人などは、注意が必要です。

 

食べやすく咳止めや肌にも嬉しい「銀杏ほうれん草粥」を紹介します!

https://cookpad.com/recipe/1983306

 

山芋

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山芋は、消化力が落ちてしまい気力がなくなった方や、下痢をしやすい方に対して、胃腸を丈夫にして元気をつける力がある、と言われているんです。

 

長芋は春と秋がシーズンではあるんですが、このムチンには粘膜を介した感染症を予防する作用があるといわれているので、風邪が流行する今の季節こそ、ぜひ積極的に摂取したい食品でもあります

 

さらに、ムチンの粘膜保護作用は胃腸にも効果があるので、会社帰りにちょっと一杯、というときには長芋の短冊を最初に食べると、お酒が胃腸を荒らす作用を抑えることができて効果的です

 

まとめ

風邪のときには避けたい食べ物もあります。

まずは「体を冷やすもの」。

 

熱が出たときは、脱水症状を防ぐためにこまめな水分補給が大切ですが、冷たい飲み物は胃腸に負担をかけてしまいますので、常温が温かい物がいいですよ。


風邪をひいた時は、温かく胃腸にやさしいものを食べるようにしましょう。