秋は1年でもっともシワができやすい季節
「白食材」で保湿ケア
中医学において、しっとりとした美肌づくりの要となるのが「肺」。肺は皮膚との関連が深く、肌に弾力や潤いを与えたり、その表面をガードする臓器とされてします。
よって、その機能が低下し、肺が乾燥すると肌も乾燥、カサついたり、シワができやすくなります。
大気が乾燥する秋は肺がもっとも乾燥する季節です。つまり「秋は1年でもっともシワができやすい季節」なのです。
肺が潤っていなければ、どんなに外からコスメでケアしても意味がありません。
みずみずしい肌のためには、肺に水分を与える食材を取り入れて「体内保湿ケア」を!
オススメはレンコン、山芋、ホタテ、白菜、百合根、白きくらげ、白ごま、松の実、梨、豆腐、牛乳、豆乳など見て分かるように、肌に潤いを与えるのは「白い食材」が多いのです。
こまめに取り入れてシワのない潤い美肌を目指しましょう!
肌に潤いを与える食材
- 白きくらげ
- 百合根
- ホタテ
- 山芋
- はちみつ
濃厚クリーム級の保湿効果
薬膳において、美肌によい代表的食材といえば「白きくらげ」
年齢を重ねても美肌を誇った西太后が常食したといわれていますが、たしかに「濃厚クリーム」並の保湿効果。
白きくらげは肌にたっぷり潤いを与え、シワをとり、老化防止によいとまさにその効果はエステなみ。
水で戻して茹でてサラダに入れたり、スープにも入れて使えます。
白きくらげとキュウリの三杯酢を紹介します!
https://cookpad.com/recipe/3463075
肺を潤し美肌の乾燥を防ぐ
肺を潤し肌を整える食材「百合根」
ゆりねには、五臓の「肺」を潤いを与え、のどの渇きや咳、肌の乾燥などによいといわれてきました。また心をリラックスさせ、高ぶった気持ちを落ち着かせたり、良い眠りに導いてくれるそうです。熱を冷ます働きがあるため、ほてりや熱っぽいときにもお勧めです。
咳止めには蜂蜜を、安眠には蓮の実とあわせて
美肌には牛乳をプラスすれば効果バツグン!
ただし、百合根は少し身体を冷やすのでお粥などの温かい調理がお勧めです。
百合根のホイル焼きを紹介します!
https://cookpad.com/recipe/3603374
肌の乾燥を防ぎ体の水分を補う
唾液、胃液、涙などの体の水分を補う作用がある「ホタテ」
ホタテは、疲労回復を助けるタウリンの含有量が魚介の中で№1。肝の働きをアップし、ストレス緩和効果が期待できるほか、体内の潤いを補い、胃の働きを整え、消化・吸収を助ける万能選手です。
また、缶詰めを使用する際は缶詰めの汁にも栄養素がたっぷり染み出ていますので捨てずに活用しましょう。
ホタテとほうれん草のグリーンパスタを紹介します!
https://cookpad.com/recipe/5324743
体に潤いを与え元気をつける
脾・肺・腎の気陰を補うスーパーフード「山芋」
山芋は、消化力が落ちてしまい気力がなくなった方や、下痢をしやすい方に対して、胃腸を丈夫にして元気をつける力がある、と言われています。
元気をつける力のほかに【体を潤す】力も持っています。他のイモ類にも元気をつける力はありますが、潤す力を持っているのは山芋だけです。
山芋の和風なばサラダを紹介します!
簡単なので是非試して下さい!
https://cookpad.com/recipe/6446487
肌に潤いを与え、生まれ変わらせる
薬膳において美肌に役立つスーパー食材といえば「はちみつ」
その効能とは「潤膚生肌(じゅんふせき)」
「肌を潤わさて生まれ変わらせる」というパワーがあるのです。ほかにも、脾胃の虚弱を補い、疼痛を緩和し胃・腹部の痛みにも効果があります。さらに、肺を潤し、咳を止める、肺熱の咳・喘息、肺陰虚の空咳・喘息・腸を潤し、便通を改善する。などにも効果があります。
飲み物やスイーツの甘みづけだけでなく、料理の味付けにもぜひ積極的に使ってみてください。コンスタントに取り入れると確実に肌のコンディションが変わります。
まとめ
肺の働きが弱ると肌にその状態が現れて、肌が乾燥してカサついたり、シワができやすくなるのです。肺が潤っていれば、肌も潤うということです。
オイルやクリームなどの保湿アイテムで対策しているという人も多いかもしれませんが、外側のケアだけでなく内側からのケアもプラスするとさらに効果的です。
季節や体質、体調に合わせて食材を選ぶことが、実は立派な薬膳なのです。
秋は「肺」を潤わせる
呼吸器トラブル、乾燥肌を防ぐ
少しずつ暑さがやわらぎ、涼しい風が吹きはじめ季節は秋へ。少しずつ次の季節への食養生を進めていきましょう。
空気が乾燥する秋は、呼吸器を司る「肺」とよばれる臓器が乾燥しやすくなる季節です。肺は呼吸によって大気中のきれいな気を吸い込み、汚れた気を排出する働きがあります。この働きが乾燥によって弱ると、鼻づまり、のどの痛みや咳などのトラブルを引き起こしやすくなります。
そして、じつは「肺」は肌との関係が深い臓器なのです。
肺が乾燥することで皮膚の乾燥も引き起こしてしまうのです。
秋を快適に過ごすためには肺にしっかりと潤いを与えてる食材、また呼吸器のトラブルに対処する食材を取り入れることが大切です。
季節の変わり目に風邪をひく、アレルギー症状のある人は「肺強化」
肺が弱い人は、もともと呼吸器トラブルに悩まされがちです。のどの痛み、扁桃腺が腫れやすい、咳や痰が出やすい、鼻がつまりやすいといった症状が見られます。
肺は五臓のなかでもっともデリケートで、ほかの臓器と違って外気に直結しているぶん、外界の変化をすぐにキャッチしてしまいます。季節の変わり目に風邪ををひく、環境が変わると具合が悪くなるといった特徴もあります。
またアレルギー症状も肺に関係が深く、花粉症、アトピー、アレルギー性の湿疹、アレルギー性の鼻炎などの症状がある人は、肺のパワーアップすることを心がけましょう。
そして肺は乾燥に弱い臓器ですので、ふだんから乾燥対策に気を配ることも大切です。
肺に潤いを与える食材
- レンコン
- 豚肉
- 大根
- 白菜
- 松の実
- 梨
レンコン
風邪で肺に熱が発生し、咳が出て、黄色い痰が出るような時は蓮根をすりおろし、おろし汁に蜂蜜を足してお湯で割って飲むと、咳止めの効果があります。
蓮根は生と加熱した場合とで効能が異なり加熱すると、胃腸を整え、下痢止めの働きがあります。
れんこんのすり流し味噌汁を紹介します。
https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/801261/
豚肉
スタミナをアップさせ、滋養強壮によいぶたにく。虚弱体質の体質改善、病後の体力回復、産後の母乳不足などに効果的です。
また、体に潤いを与えるので、肌の乾燥、のどの乾き、空咳、老化予防などにもよいでしょう。
豚肉料理で定番の酢豚を紹介します。
https://erecipe.woman.excite.co.jp/sp/detail/762a82cde8162a095150ee8377d139e5.html
大根
大根にはアミラーゼという酵素が含まれていて、その酵素が胃もたれや胸焼けをおこしにくくする作用があります。また、大根に多く含まれるオキシターゼ酵素は発ガン性物質を分解する働きがあります。
焼魚のこげた部分には発ガン性物質が多く含まれますが、焼魚に大根おろしがそえられているのは、発ガン性物質を分解するために添えてあるのです。
白菜
白菜は漢方としても用いられており、風邪の治療に白菜の根と白ねぎと生姜を合わせて煎じたものを服用します。
熱を下げ、咳の粘膜の炎症を鎮めることから、「葛根湯」と同じく風邪の予防に効果があるといわれています。
白菜は野菜の中でも水分が多く、ビタミンCや食物繊維カリウムなどの有効成分をまんべんなく含んでおり、加熱して食するとかさが減って大量に摂取できることから、効率よく有効成分を体内に取り入れることができます。
蟹と白菜のスープを紹介します!
https://cookpad.com/recipe/2063568
松の実
松の実は、常食すれば健康になり、肌が潤い、咳止め、便秘の改善・アンチエイジングなどに効果があります。
また頭を使う仕事をしている人にお勧めで、記憶力アップにも役立ち、認知症の改善にも効果があると言われています。
中国では、古くから長く食べ続けると、仙人になると言い伝えがあり、現在でも健康滋養サポートの目的で料理やお菓子に使われています。
また、寒い地方でとれる松の実ほど、エネルギーが強いとされています。
スパイスたっぷりの中国火鍋風 麻辣鍋を紹介します!
https://www.sbfoods.co.jp/recipe/detail/06097.html
梨
梨は、肺を潤し、熱を下げる働きがあり、などの乾燥、ねばりけのある淡、空咳、のどの炎症など、のどの不快症状を和らげます。発熱時の軽い脱水症状の改善にも有効です。熱っぽいときは、意識して多め食べるといいでしょう。
暑い季節に体内にこもった熱を解消するため、夏場に野外でスポーツするときなどに食べると、熱中症予防効果も期待できます。
薬膳では酒毒を解消する働きがあるとされ、二日酔いに効果があるので、酒を飲んだあとにとると良いでしょう。
まとめ
食材のパワーを借りて、からだの中からしっとり&外気に弱い肺もしっとり。
乾燥が厳しくなる冬に備え、意識して肺をいたわりましょう。
疲労回復には、気をチャージ!
「気」はすべての基本
最近なんだか疲れやすい、
寝てもなかなか疲れがとれない。
病院に行くといっても
どこで診てもらえば?
こんなときこそ薬膳の出番です。
疲れやすい状態は
中医学の考えでは
「気が不足した状態」=「気虚」と考えます。
元気、やる気、気が合うなど
気を使う言葉は沢山ありますが
気はすべての基本となります。
生命活動を維持する
エネルギー源である気が不足すると
常に倦怠感や疲労感があり
新陳代謝も悪くなるので
美容にも悪影響です。
疲労回復のためには
気をしっかり補う食材を
取り入れることが必要です。
オススメはイモ類です。
とくにナガイモはオススメです。
気を養う代表的な食材で
「山薬」
の名で生薬としても使われているほど
滋養強壮に優れているのです。
胃腸強化の漢方薬や、
抗老化作用を目的とした
補腎薬にもよく使用されています。
非常に養生に適していて、
虚弱体質の人には
常食するとよい食材です。
そうでない方にも
体を丈夫にするとてもよい食材です。
卵も弱りきった身体を助ける
パワフルフード。
かつての中国では
「栄養の源」として
王様へのおみやげとして
使われていたそうです。
「肝」「心」「碑」「肺」「腎」
すべての臓に入ってパワーを補います。
鶏肉、イモ類、キノコ類、
豆類、ブロッコリー、ウナギ、
エビ、鮭、
なども疲れを撃退する食材です。
気を補う食材
鶏肉
脾と胃の「気」を補います。
「気」が足りないと息切れ
めまい、無力感、疲れがでたり
脾と胃の働きが弱まると、
むくみ、食欲不振、下痢、
不正出血、皮下出血などがでます。
「精」と「髄」を補います。
「精」の不足は不妊症、
性機能の低下、耳鳴り、物忘れ
また子どもの発育の遅れ、
知力の低下がおこります。
胃の「気」は下へと流れますが
その気が逆行することを防ぎます。
気が逆行すると
げっぷ、しゃっくり、
嘔吐などの症状がでますので
それらを止めてくれます
台湾薬膳スープ「麻油鶏」を紹介します!
https://cookpad.com/recipe/3017984
ウナギ
うなぎは、栄養学的にもすばらしいものを持っていて、薬膳的にも滋養強壮のある食材。
特に体力が不足しやすい夏に食べると効果的だと言われています。
体に元気をつけてくれるだけではなく、“血を補う”作用があります。腎臓と肝臓の働きを高める力があり、眼の疲れや耳鳴りなどの症状にも効果的です。それだけでなく薬膳の世界では、うなぎは足腰を強くしたり、手足のしびれを解消する力があるとされているのです。
ウナギの「ひつまぶし風」を紹介します。食欲がないときに食べやすい一品です。
https://cookpad.com/recipe/6381213
エビ
海老には腎を丈夫にして、精力を高める効能があり、体力アップ効果があるとされています。体を温めてくれる食品なので、足腰の冷え予防にオススメです。
しかも体の免疫力を高め、ホルモンバランスを整えたり、老化を防止したりする効果も期待できます。
海老の殻にはコレステロール値や血圧を下げるというキチン質が多く含まれているので、尾っぽまで食べるといいです。抗酸化作用を持つアスタキサンチンも含まれています。
エビフライは尻尾まで食べれるのにオススメです!
https://erecipe.woman.excite.co.jp/amp/detail/5b3f09a5b608b99bf6d34cb05c95669c.html
鮭
鮭の旬は9月〜11月頃。
アスタキサンチンの色素で赤く見えますが、分類は白身魚。薬膳では胃腸の元気がない時などに使用されます。
胃腸を温めて、消化機能を増進するので、胃弱、消化不良などに有効です。水分代謝をよくするはたらきもあり、むくみの解消にも効果的です。また、気を補い、血のめぐりをよくするので、風邪をひきやすい方や冷え性の方におすすめです。
「鮭のチャンチャ焼き」を紹介します!
https://cookpad.com/recipe/2753752
ブロッコリー
ブロッコリーは平性なので、毎日食べても冷えたり火照ったりすることがありません。中医学的効能では、「五臓を養い調整し、関節を強く丈夫にして、気を巡らせ、動きを滑らかにする」とあります。また、虚弱体質を改善し、胃腸を元気にして、身体に元気を与える食材で、胃腸機能低下時やお年寄りにもおすすめの食材です。中医学でもガンを抑制する「制癌」という力を認めている食材でもあります。潤し、便通を良くする作用があるので、お腹が冷える、または下痢気味の場合は食べ過ぎないようにしましょう。
うずらの卵
うずらの卵は、鶏卵からすると小さいですが、その効能は鶏卵を上回る「ダイナマイト級」
うずらは、中国では古来より滋養強壮、若返りに高い効能があるとされています。
気を補うとともに老化に関わりの深い臓器「腎」はじめ五臓すべてを強め、滋養強壮にに効果大。筋肉、骨を強化する効能もあり、美肌にもおすすめです。
ナツメ
ナツメは、「1日3個のなつめで医者知らず」と言われています。
腸が弱って食欲がなかったり、疲れたり元気がない時におすすめです。またきれいな血を作る働きもあるため、中国では昔から女性に好まれて食べられます。気分の落ち込みや夜なかなか眠れない方にも、心を安らかにしてくれる働きがあります。作用が強い生薬と一緒に使うことで、薬力を緩和し胃腸を守る効果もあります。
そのままでは少し硬いため、ちぎってお茶にしたり、野菜やお肉と煮込んだり、柔らかく煮ておやつの代わりにも。甘みが強く少し酸味があります。
美肌効果があると言われる「薬膳なつめ茶」を紹介します。
https://cookpad.com/recipe/2955847
まとめ
気虚タイプは肺・脾・腎に加えて、心です。
呼吸と全身の気を司る肺気が虚弱になると、息切れ、ときどき咳が出る、無気力などの症状が出ます。
また、体のバリアである衛気も不足するので、汗をかきやすい、かぜをひきやすいなどの症状も現れますので、気を補い、心に負担をかけないよに食材を取り入れて毎日を過ごしましょう!
夏でも冷えたら温める
今の体調に応じて「自分なりの薬膳」
夏の食養生は身体の熱を冷ますことが大切ですが、一日中冷房ガンガン効いた部屋にいて冷えきってしまった!という場合はもちろん話は別です。冷えた身体を温めるネギやショウガなどを取り入れましょう。
薬膳の基本はあくまで自分の『いまの体調』に合った『食養生』バランスをととのえることが大切です。
たとえば、高熱や目が充血している、身体に炎症があるようなときに、身体を温める食材を取り入れると、症状はどんどん悪化する一方です。こんなときは身体を冷やす食材が正解なのです。
いまの自分のコンディションに合わせて「自分なりの薬膳」をおすすめします。
冷えているのか、熱をもっているのかは飲み物のでチョイスで判断
自分が生えているか、熱をもっているかを判断するときの物差しとして役立つのが「飲み物のチョイス」
冷たい飲み物が苦手という人は、自覚がなくても、身体が冷えています。そして身体が熱をもっている人は、得てして冷たい飲み物を選んでいます。とくに氷が入った飲み物を好む傾向があります。
また、尿の色も1つの目安になります。透明で量が多い場合は、冷えている傾向。一方黄色くて、量が少ない場合は熱をもっています。
これは鼻水も同様で、サラサラで透明な鼻水は冷え、黄色くて粘った鼻水は熱をもっている証拠です。
身体を温めるか、冷やすのかで食養生は変わってきます。これらを目安に対策をとっていきましょう。
飲み物に氷は入れない!食材は「冷凍」ではなく「冷蔵」まで
日中、外出して炎天下を歩いた後は氷の入った冷たい飲み物を一気飲み!
日本では当たり前の風景ですが、中国に行くとおおむね飲み物に「氷が入っている」ことはないそうです。夏だからといって、体内を過剰に冷やすことは控えるべき、という中医学の考えが浸透しているからです。
身体の熱を冷ますには、まず、寒涼性の食材を取り入れること。そしてメニューも、冷凍ではなく冷蔵のもので。
寒涼性の食材は常温でも、十分に身体の熱を冷ます作用があるので、冷凍になると冷やしすぎ!
例えばキウイやマンゴーのアイスクリームではなく、ゼリーなどをおすすめします。
ベロメーターで体調チェック!赤は熱、白は冷えの証拠
日々の体調チェックに役立つのが「舌を見ること」
中医学では体調、体質を判断するために「舌診」といって舌の状態を診察します。舌を「身体の鏡」とみなし、体調が反映されると考えるからです。あまり自覚がなくても舌を見れば、いまの自分の状態が分かります。いわば舌は体調の「ベロメーター」なのです。
チェックするポイントはおもに色、形です。
まず覚えておきたいのが、「健康ベロ」。薄いピンク色、全体に平らで、口の中におさまりきらない程度の大きさ。これが健康な状態です。
全体的に色が白い場合は「冷えベロ」。冷えている証拠です。
一方、全体的に赤い場合は「熱ベロ」。こちらは熱をもっている証拠です。辛いものを食べすぎたり、お酒を飲みすぎてしまったときになりやすいベロです。
舌の状態は日々変わります。こまめにチェックして、必要な食材を取り入れるようにしましょう!
まとめ
猛暑日が続いているなか、冷房の効いた部屋で身体を冷やしたり、外に出て身体の温度が上がったりと温度変化が激しくなってきてると思います。
体調を考え身体を冷ます食材や、身体を温める食材をうまく取り入れ、体調管理をしながら、この夏を乗りきりたいですね!
日焼けしにくい肌を作る
食べるUVケア
暑い、暑い夏がはじまります。最近は特に日差しが強くなり、日焼けが気になる季節。
日焼けを防ぐためには、身体に体液を生み出す食材を取り入れることが大切です。事前に体内に水分をチャージしておくと、日射しという「火」を「水」が消してくれる事で日焼けをしにくくなるのです。
日焼けには良質の飽和脂肪、オメガ3脂肪酸、リコピン、βカロチン、ビタミンEなどの酸化防止剤などの栄養成分が有効とされています。
野菜では、トマト、サツマイモ、ブロッコリー
フルーツでは、バナナ、パパイヤ、キウイ
その他では、牛乳、ヨーグルト、豆乳などが役立ちます。
肌にいい食材
- トマト
- サツマイモ
- ブロッコリー
- バナナ
- キウイ
- 牛乳
トマト
トマトには多くのリコピンが含まれます。リコピンとは赤い果物に含まれるカロテノイド色素で、植物はこの色素を太陽から身を守るために活用することが知られています。なのでカロテノイドを多く含んだ鮮やかな色をした果物や野菜を摂取することで日光に対する日焼けの予防にも日焼け後の回復サポートにも役立ちます。
トマトは加熱するとリコピンが増加することが知られていて、トマトペーストをテーブルスプーン数杯分摂取するだけでも日焼け対策として有効です。
サツマイモ
リコピンと同様に果物や野菜に含まれるオレンジ色素であるβカロチンも日焼け対策として効果的です。βカロチンを最も多く含んでいる野菜はサツマイモです。紫色のサツマイモはおいしいだけでなく、シアニジンやペオニジンなどUV対策の化粧クリームにも使用されている酸化防止効果のある色素が多く含まれています。
ブロッコリー
緑の野菜は、日焼け防止に効果があり、日焼けした肌を修復する作用もあります。βカロチンに加えて、緑の野菜の多くは葉酸やビタミンA、C、Eを含んでいます。特にブロッコリースプラウトには皮膚がん予防に効果があるとされているスルフォラファンが多く含まれています。ブロッコリーにはほかにも、脾の虚弱を補い、胃の働きを調和するといった効能もあります。
バナナ
バナナは肌改善に有効である「ビタミンB群」その中でも、ビタミンB2、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンB6は、“美容ビタミン”と呼ばれ、体内の脂質や糖質、たんぱく質などのエネルギー代謝に欠かせません。エネルギー代謝が順調に行われなくなると、皮脂のコントロールもうまくいかず吹き出物ができたり、たんぱく質でつくられる皮膚の合成に影響が出たりすることもあります。
薬膳としても体の熱を冷ます肺を潤す、便通を良くする、解毒作用などの効能もあります。
キウイ
ビタミンCを含む野菜や果物はたくさんありますが、その中でもとくに多くのビタミンCを含むのがキウイです。
シミやそばかすの原因になるメラニンは女性にとっての大敵ですが、ビタミンCを摂取することによって生成を抑えることができます。
日頃から紫外線を多く浴びている方や、シミやそばかすが気になるという方には嬉しい効果。
キウイには血流を促すビタミンEも多く含まれているため、血行促進効果も期待できます。
血行がアップすると体のめぐりもよくなってターンオーバーが促されるため、肌の状態もぐんと上昇。ゴワつきや、くすみ、ニキビなどのトラブルを防ぐことができます。
牛乳
牛乳中に含まれるビタミンAは皮膚や粘膜などの表皮細胞を正常に保つ作用があり、ビタミンB2はたんぱく質や脂質、糖質の代謝に関係し、健康な皮膚や毛髪、爪をつくります。ニキビや吹き出もの、皮膚炎の防止にも役立ちます。
薬膳としては、慢性衰弱を補う、肺と胃を補益する、津液を生じさせる、大腸を潤すなどの効果もあります。
日焼けしてしまったら「ナス」で完全美白ケア
あまり栄養がなさそうなイメージの「ナス」
ナスは血の滞りを解消し、全身に血を行きわたらせる効果が高い、美白ケア野菜。また、体内の余分な熱ををば冷ます効果があるので、紫外線を受けた肌をクールダウンして、ホワイトニング!という、まさに「夏の美白」にとっておきな野菜なのです。
日焼けにおすすめの「ササミとキュウリとナスの中華和え」を紹介します。
https://cookpad.com/recipe/6341655
まとめ
たっぷりな睡眠と肌にいい食材を取り入れる事によって日焼けしにくい肌を作りましょう。
ハトムギも肌にいいのでハトムギ茶として手軽に水分補給としてもいいです。
夏は「心」の弱りに注意
心臓トラブル、不眠
夏は中医学で「心」とよばれる臓器に負担がかかりやすい季節です。
心は血脈と血液循環を司る臓器。ここが弱ると動悸や息切れ、不正脈、心筋梗塞、狭心症といったような心臓トラブルを引き起こしがちになってしまいます。
もともと、このような不調がある人は、夏に症状が悪化しやすいので注意して下さい。
また、心には、意識や思考、感情などの精神活動をコントロールする働きもあります。中医学では、脳の働きは心と関係が深いとしているので、心が弱ると、不安感、落ち込みやすい、もの忘れといった症状が起きやすくなります。不眠も心の働きが低下していることが原因です。
心が弱ると忘れ物が増加
夏に関係の深い臓器「心」。心が弱い人は暑がりで、ほてりやすいタイプが多く、夏そのものが苦手な傾向があります。
思考を司る心が弱ると、もの忘れしやすくなります。記憶力の低下というより、鍵のかけ忘れやエアコンの消し忘れといった「うっかり系」が増えるのです。
また、心の状態は顔や舌に出やすく、赤ら顔だったり、舌に口内炎ができたり、言葉がうまく出てこなかったりします。汗との関係も深く、ちょっとしたことで、顔や全身にドッと汗をかく傾向にあります。
夜更かしは、もっとも心を弱らせます。
夏に取り入れたい食材
「心」を養う食材
- レンコン
- アサリ
- ぶどう
- 卵
- 牛乳
レンコン
れんこんは昔から血の迷走を止める薬といわれ、鼻血、吐血、下血、産後の出血など様々な出血を止める作用があります。加熱したものは、脾、胃を健やかにし、消化を助けて下痢を止める作用があります。また、熱を加えたのと生では効能が変わります。
アサリ
アサリは熱を下げ、痰濁を取り去る。 黄痰、ねばねばした痰、咳・胸痛などの効能があります。ほかにも、のどの乾燥を潤し乾きを止める。 のどの渇き、冷たいものを飲みたがる、のどの痛みなどにもいいのです。
胸に熱感があり不安を感じる、精神的に不安定でいらだちを伴う体の熱感、のどの乾燥、肺が弱ったことによる咳などにも効果があります。
アサリの味噌汁など取り入れやすいかたちで食べるのもいいので紹介しておきます。
https://cookpad.com/recipe/6251785
ぶどう
エネルギーや血液を補う。肝・腎を補い、筋肉や骨を丈夫にする。体液成分を生み、渇きやほてりを抑える。尿の出をよくして、ある種のむくみをやわらげる。血液不足や潤い不足による皮膚の不調を整える。
注意しないといけないのは、胃腸虚弱の場合、過食すると下痢するので注意。風邪の引き始めには、症状を悪化させるので摂ってはいけません。
卵
卵は、胃腸に負担をかけず、心と体の基本を作るアミノ酸スコアが満点の優秀食材です。
ビタミンCと食物繊維以外の栄養成分が揃っているので、体全体の不調を改善するのに活躍してくれます。
黄身に含まれるコリンは、コレステロールや中性脂肪の量を適正に保ったり脳を活性化して集中力、記憶力を高めたりする働きがあります。
牛乳
エネルギーを補い、血液を養い五臓を補うとされています。呼吸器や胃腸を潤す効果があり、。体液成分を生み、渇きを抑えたり、腸を潤して便通をよくする。肌を潤す。
注意なのが、胃腸虚弱や胃腸が冷えている場合、水分代謝が悪い場合は控えるか、加熱して注意しながら摂る。乳糖分解酵素がない人は、お腹が脹ったり、下痢をすることがあるので注意してください。
熱を冷まして水分補給
夏は1年でもっとも体力を消耗する過酷な季節。
汗をかくことによって、元気の源である「気」も一緒に排出されてしまうため「だるい」「やる気がでない」と言った「夏バテ」の症状を引き起こしてしまいます。
気が不足すると「血」も生み出せず、汗をかいて「水」も激減。夏は「気」「血」「水」の全部を消耗します。そんな夏を乗り切るためには、身体にこもった熱を冷まして、失われた水分を補う食養性が大切です。
また、夏は「心」とよばれる臓器に負担がかかりやすい季節で、血脈と血液循環機能を司り、精神活動との関係深い心を養う食材を取り入れることも、夏を快適に過ごすポイントになります。
「食べる冷房」食材で猛暑を乗り切る
汗をかいて体内の「気」を失うことで起こる「夏バテ」を防ぐためには、身体を冷やす事が大切になるのです。
中医学ではすべての食材は、身体を温める「温熱性」、身体を冷やす「寒涼性」、中間にある「平性」に分けられます。
夏は身体を冷やす寒涼性の食材を取り入れることが必要です。野菜ではゴーヤ、トマト、キュウリなどの夏野菜やレタス、セロリなどが「食べる冷房」、寒涼性の食材です。フルーツはスイカ、バナナ、パイナップル、マンゴーなど南国で食べるものは身体を冷やす食べ物なで覚えているといいです。
夏の薬膳ポイント
身体の熱を冷ます「寒涼性」の食材
- ゴーヤ
- キュウリ
- レタス
- セロリ
- パイナップル
- 麦茶
ゴーヤ
外皮と実の部分を食用にしますが、茎、葉、皮、種、すべて漢方では薬として使用されてきました。
ビタミン、カルシウム、アミノ酸、グルタミン酸、βカロテン、ペクチンなど豊富な栄養素を含む野菜です。
独特の苦味が特徴ですが、この苦味成分には健胃効果もあり、暑い季節の食欲を増進してくれます。ゴーヤは体内の余分な熱を取る作用がありますが、夏野菜の中でも特にゴーヤは体を冷やすはたらきは高く、真夏にはおすすめの食材です。
キュウリ
きゅうりの成分はほとんどが水分なので、大量に汗をかく盛夏には欠かせない野菜です。
また、利尿作用のあるミネラル類を含むため、湿度が高くむくみやすい季節には、体内の水分を調整してくれる優れものなのです。ほかにも、解毒や解熱、肌の赤みと乾燥の軽減などに効果が期待されます。
ただし、身体を冷やす作用があるため、冷え性の方が大量に食べるのは避けた方がいいかもしれません。
レタス
レタスの味は苦味、性は冷性。その効能は、五臓を整え脈を通し気を強める、口臭を取り歯を白くし、視界をはっきりせる、母乳の出をよくする。あと、利尿作用も効果があります。
現在の薬膳では、性味は涼性、苦味と甘味をあわせ持ち、効能は、「清熱利尿」と「通乳」。「清熱利尿」は体に生じた余分な熱を冷まし、排尿作用により体の余分な水湿を排泄させ、水分代謝を盛んにすること。「通乳」は母乳の出をよくすること。
セロリ
セロリは、高ぶった神経を鎮めるほか、香り成分が血液を浄化するので、生理不順や生理前症候群、更年期障害の不調があるときに食べると症状の緩和に効果がありますが、熱を取り除くき発熱、発汗、のどが渇く、口が苦い・血尿・便秘などの効果にも期待出来ます、セロリの葉は、茎よりもストレス解消に効果的なので、残さず調理しましょう。セロリの葉は、もともと薬として使われたほどの効能があります。
パイナップル
パイナップルの主成分は糖質で、他にビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、ビタミンB2、食物繊維などを含有しています。
デザートとしてだけでなく、肉料理にもよく登場しますが、これは「パイナップル」の持つ酸味が肉に良く合うからだけではなく、肉をやわらかくして消化を助ける、タンパク質分解酵素がたくさん含まれているからです。加えて、酸味の素であるクエン酸も豊富に含まれているため、胃液を分泌して消化を助け、胃腸を健康に保ってくれるのです。
麦茶
麦茶は、単にのどを潤すだけではなく、血流を改善してくれます。というのも、麦茶の香ばしい香りの成分である「アルキルピラジン」に、血液サラサラ効果があるのです。
汗をかく夏場は体内の水分が減少し、血がドロドロになって血栓(血のかたまり)ができやすくなることから、脳梗塞の発症が増える時期です。脳梗塞だけでなく熱中症予防のためにもこまめな水分補給が大切です。血液サラサラ効果に加え、ノンカフェインで利尿作用のない麦茶は夏場の水分補給に特におすすめです。
まとめ
夏の暑い季節を乗り越えるために「寒涼性」の食材を取り入れ夏バテしないよう乗り越えていきましょう!